従業員エンゲージメント向上で得られる効果とは?取り組むべき施策もご紹介
2025-03-23
2025-01-06
企業経営において「従業員エンゲージメントが重要」という情報を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
また、従業員エンゲージメントは企業の業績にも影響を及ぼすため、従業員エンゲージメント向上に取り組もうとする方、実際に得られる効果や取り組むべき施策について知りたい方もいるかと思います。
今回は、従業員エンゲージメント向上で得られる効果や取り組むべき施策についてご紹介します。これから従業員エンゲージメント向上に取り組もうとしている方は、ぜひ参考にしてください。
従業員エンゲージメントとは帰属意識のこと
従業員エンゲージメントとは、所属する企業に対して従業員が抱く帰属意識のことを意味し、従業員と企業間の「信頼度」「つながりの強さ」とも言われる言葉です。
従業員エンゲージメントが高い従業員は、会社の企業理念に共感するだけに留まらず、業績の向上にむけて「企業に貢献したい」という気持ちが強い状態でもあります。
従業員エンゲージメントが注目される3つの理由
近年、多くの企業が従業員エンゲージメントの向上に取り組んでいる背景には、以下の3つの理由があります。
労働市場の変化
近年、労働市場は大きな変化を遂げています。終身雇用の考え方が薄れ、転職が一般的になったことで、個人が自身のキャリアを主体的に選択する時代になっています。
そのため、企業は単に雇用を提供するだけではなく、従業員にとって魅力的な環境を整えなければ、優秀な人材を確保し続けることが困難になっています。従業員エンゲージメントの向上により、企業に対する愛着や信頼感が強まり、長期的に貢献しようとする意識が高まります。
また、働き方に対する価値観も変化しており、給与や待遇だけでなく、仕事のやりがいや企業のビジョンへの共感が重視されるようになっています。
企業の理念や価値観を明確にし、それを従業員と共有することで、従業員のエンゲージメントを高めることができます。
労働人口の減少
日本では少子高齢化が進み、労働人口が年々減少しています。新たな人材を採用することが難しくなっているため、企業は既存の従業員を長く定着させ、最大限のパフォーマンスを発揮してもらうことが重要になっています。
従業員エンゲージメントが高い企業では、従業員の定着率が向上し、離職率の低下につながることが分かっています。企業に対する信頼感が高い従業員は、他社への転職を考えにくくなり、組織内でのキャリア形成を前向きに捉えるようになります。
また、労働人口の減少により、一人ひとりの従業員の役割がより重要になっています。エンゲージメントの高い従業員は、業務に対する責任感を持ち、自発的に行動するため、業務の効率化や業績向上につながります。
リモートワークの増加
新型コロナウイルスの影響を受け、多くの企業がリモートワークを導入しました。リモートワークは、柔軟な働き方を実現できる一方で、従業員のエンゲージメント低下という課題も生じています。
オフィスでの対面コミュニケーションが減少することで、企業のビジョンや価値観が従業員に伝わりにくくなったり、同僚との関係性が希薄になったりするケースが増えています。
そのため、リモートワーク環境においても、従業員エンゲージメントを維持・向上させるための施策が必要です。例えば、定期的なオンラインミーティングを開催し、経営層からのメッセージを直接伝えることで、企業の方向性を明確にし、従業員の意識を統一することが重要です。
また、社内SNSやチャットツールを活用し、業務の進捗や成果をリアルタイムで共有することで、チームの一体感を強化できます。
従業員エンゲージメントを構成する要素は3つ
従業員エンゲージメントを構成する要素は以下の3つです。
企業ビジョンへの理解
企業ビジョンへの理解とは、企業が目指すビジョンなどを具体的に理解し指示している状態を意味します。企業と従業員の両者のビジョンが一致すると、ビジョンを実現するための意識を持てるようになり、業績向上にもつなげることが可能です。
企業への共感度
企業への共感度も、従業員エンゲージメントの構成に重要です。従業員が企業に共感すればするほど自主的に業務に励むようになります。また、企業の一員として自覚も芽生えると、企業への帰属意識が強くなります。
企業に対する行動意欲
企業に対する行動意欲とは、従業員が企業の成功のために自ら行動することを意味し、従業員エンゲージメントの構成に必要です。自らの行動が企業の成功につながったと感じるほど、行動意欲は高まると言われています。
従業員エンゲージメントの向上で得られる効果は4つ
従業員エンゲージメントの向上で得られる効果には、以下の4つがあります。
優秀な人材の流出防止につながる
近年では少子高齢化による労働人口の減少や働き方の多様化により、人材確保が難しくなってきていると言われています。そのような状況の中で従業員エンゲージメントの向上に取り組むと、企業への帰属意識が高まり働き続けたいと考える従業員が増えていきます。
その結果、人材の定着率向上と離職率低下となり、優秀な人材の流出防止につなげることが可能です。
生産性が向上し企業の成長につながる
従業員エンゲージメントの向上が起こると、従業員が各々高い自主性を持ち行動するようになります。そのため、業務の効率化や改善に積極的に動き、その結果生産性の向上につなげることが可能です。
また、生産性が向上するとよりよい製品やサービスも生まれます。企業の利益が増え業績向上にもなり、企業の成長につながるといった効果も得られます。
従業員のモチベーション向上につながる
従業員エンゲージメント向上への取り組みは、従業員と企業の信頼度やつながりまで深くします。その結果、自分の業務に熱意やプライドを持てるようになるため、業務に対するモチベーション向上につなげることが可能です。
また、従業員のモチベーション向上は、企業へ貢献したい気持ちの原動力にもなり業務への意欲も高まります。
顧客満足度の向上につながる
従業員エンゲージメントの向上により、業務に対し意欲的に取り組む従業員が増えると、業務の質を向上させることが可能です。業務の質が向上すると、よりよい製品やサービスが生まれやすくなり、最終的には顧客満足度の向上にもつながります。
また、顧客満足が向上すると企業の社会的信頼も高くなります。リピーターが増えるだけではなく新規顧客の獲得にもつなげやすくなり、結果として企業の業績向上も見込めるのです。
従業員エンゲージメントを向上させる5つの施策
ここからは、従業員エンゲージメントを向上させる5つの施策について紹介します。
企業理念やビジョンを明確にする
企業理念やビジョンを従業員に理解してもらうと、自ら進んで業務に取り組みやすくなります。それだけではなく、業績向上にも貢献したいという思いも強くなります。
社内報やミーティングなどで企業理念やビジョンを提示し、従業員へ浸透させるとよいでしょう。
適正な人事評価制度を実施する
適正な人事評価制度が実施されてないと感じた従業員は企業のために働こうと思えなくなってしまいます。そこで、適正な人事評価制度の実施により従業員エンゲージメントが向上し、業務への意欲を高められます。
従業員が納得するような適正な人事評価制度を実施するようにしましょう。
キャリア形成をサポートする
キャリア形成のサポートは、従業員エンゲージメント向上の施策の1つです。例えば、若手従業員を対象としたキャリア開発プログラムの実施や中堅・管理職向けの研修を実施するなどが施策として挙げられます。
ワークライフバランスや福利厚生の整備
企業の理念やビジョンが明確で共感できる内容であったとしても、プライベートとの両立が難しかったり残業が多かったりする職場環境では、従業員エンゲージメントの向上が難しくなります。
従業員のニーズに合わせたワークライフバランスや、福利厚生の整備といった施策に取り組むようにしましょう。
従業員同士のコミュニケーションを活性化させる
社内SNSやオンラインミーティング、社内でイベントなどの開催は、従業員同士の交流が生まれ良好な人間関係が作られます。その結果、従業員同士のコミュニケーションが活性化され、従業員エンゲージメントを向上させることが可能です。
まとめ
今回は、従業員エンゲージメント向上で得られる効果や取り組むべき施策について紹介しました。従業員エンゲージメントの向上は、優秀な人材の流出防止や生産性の向上にも効果があり、その結果企業の業績向上にもつながります。
経営において、従業員エンゲージメントへの取り組みは重要と言えるでしょう。これから従業員エンゲージメントを強化していく場合は、ぜひ今回紹介した施策などに取り組んでみてください。
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