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品質保証で行う業務とは?品質管理との違いや求められるスキルについて解説

品質保証で行う業務とは?品質管理との違いや求められるスキルについて解説

2024-12-23
近年、「品質保証」という言葉を耳にする機会も増えましたが、具体的にはどのようなことを指しているのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
また、「品質管理」という似た言葉もあり、この2つの違いがわからない方もいるかと思います。

今回は、品質保証で行う業務や品質管理との違い、求められるスキルなどについて解説します。品質保証にこれから取り組まれる方は、ぜひ参考にしてください。

品質保証は製品の品質を守る業務

品質保証とは、製品の品質を守る業務です。製品企画から納品後にわたって、顧客の安心や満足を保証するために定められた基準を満たしているか確認します。
特にものづくりをする企業では、製造する製品の品質基準を定め、基準を満たすように製品が製造されています。

品質管理との違いは?

品質保証と似た言葉に「品質管理」があります。品質管理とは、製品の品質を管理する業務であり、品質保証との違いは以下の通りです。
 
  品質保証 品質管理
責任を負う範囲 製品の企画~納品後の製品の品質に責任を負う 製品の製造開始~出荷までの製品の品質に責任を負う
時間軸 製品の企画~納品後までの品質保証 製品の製造開始~完成までの品質保証
業務範囲 業務範囲が幅広い 製品の製造過程のみ

品質保証で行う主な業務内容は4つ

品質保証で行う主な業務内容は、以下の4つです。

製品の品質評価基準を決める

まず、顧客のニーズを把握し製品の企画や設計が始まります。企画や設計をした上で、製品の品質評価基準を決めるのも重要です。
法律や国際企画などに合わせた基準を決め、工程ごとに設定する基準も決めます。基準を決める際には、過去の不良品やクレームのデータの活用も行いましょう。

原材料や製造工程の調査をする

原材料の品質が基準を満たしたものでないと完成品の品質も保証できません。そのため、原材料の調査も品質保証の業務の1つです。原材料を仕入れる際に品質に関する客観的なデータを取得したり、データや論文を参考にした上で品質を証明できる報告書を作成したりします。
また、原材料の品質保証ができても製造工程にトラブルが生じると、製品の品質に影響が出る可能性も少なくありません。現場と連携しながら、品質が維持できる製造工程であるか細かく確認し、改善に取り組むことが必要です。

完成した製品の品質を調査する

製品の製造を終えたら完成した製品の品質を調査します。この調査の際に実施するのが、「外観検査」「機能検査」です。
 
  外観検査 機能検査
検査項目 ・形、構造、色、寸法、見栄えなど
・傷や汚れ、へこみなどの有無
・仕様書に沿った機能を持っているのか、製品が動くのか確認する。
・使用を想定した環境、想定していない環境においての作動状況を確認する。
検査手法 ・目視検査
・画像認識技術を用いた検査
・目や手などを用いた官能検査
・機械を用いた検査

製品出荷後のトラブルに対応する

品質保証の業務は、製品出荷後まで行います。製品出荷後に起こるトラブル対応も重要な業務です。トラブル発生時は、起きている問題の調査と分析、再発しないための対応策まで考えます。
問題の調査をする際には、どのような環境下で使用したのかなど細かく聞き取りが重要です。また、問題の分析後は必要に応じて原材料の基準変更や製造工程の見直しなどの取り組みも必要です。

品質保証に求められるスキルは4つ

品質保証に求められるスキルは、以下の4つです。

専門的な知識

品質保証では製品の製造過程だけではなく顧客対応まで行うため、製品の使用方法や特徴などの説明を求められる機会があります。そのため、取り扱う製品に関する専門的な知識も必要です。

データ収集し分析するスキル

データ収集し分析するスキルも品質保証に求められるスキルの1つです。高品質の製品を提供するためには、継続したデータ収集や検査で得た結果を詳細に分析するスキルが必要になります。
また、納品後の製品にトラブルが発生した際にも、原因究明や再発防止策を立てるため品質に関するデータ収集と分析が欠かせません。

コミュニケーションスキル

品質保証の業務では、製品に携わる様々な関連部署と連携を図る必要があるため、コミュニケーションスキルも求められます。
トラブル発生時には顧客対応もするため、社内・社外問わずに対人関係のやり取りが多いのも特徴です。密なコミュニケーションが必要となる機会が多く、高いコミュニケーションスキルが欠かせません。

リスクマネジメントスキル

トラブル発生後に対応するのではなく、トラブルを未然に防ぐリスクマネジメントスキルも品質保証において必要です。
リスクマネジメントスキルがあると、万が一トラブルが発生しても正しく対応が行えるだけではなく、トラブルを未然に防げるため顧客からの信頼も得られやすくなります。

品質保証が重要視される3つの理由

品質保証が重要視される理由として、以下の3つが挙げられます。

製造段階からのミス防止

品質保証は製造段階から製品の品質を守る必要があります。そのため、製造段階からのミスを防止し製品の品質を守ることが可能です。また、製造段階からのミスを防止することで、ムダなコストの削減にもつながります。

重大事故の防止

品質が守られていないまま製品が出荷されてしまうと、トラブルが発生した際に重大事故が起こる可能性も少なくありません。製品の利用者の安全を確保し、継続利用してもらうためには、品質保証が重要な役割を担います。

企業の信頼を得るため

製品の品質に関するトラブルが発生した際に、スムーズに解決できないと企業の信頼は下がってしまいます。そのため、品質保証の体制を強化し、製品の品質を一定水準安定して維持することが重要です。
クレームを防止し企業の信頼を得るためにも、品質保証は欠かせません。

まとめ

今回は、品質保証で行う業務や品質管理との違い、求められるスキルなどについて解説しました。品質保証は、製品の品質を守るために重要な役割を担っている業務です。
また、他にも製品の利用者の安全を守ったり、企業の信頼を得たりなどの役割も担っています。さらに、品質保証の業務は多岐にわたるため、これから品質保証の業務に携わる方は、求められるスキルなども参考にし品質保証の業務に活かしてください。

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